NST(栄養サポートチーム)について

NST(栄養サポートチーム Nutrition Support Team)

 当院ではもともと、褥瘡対策チームが組織されていましたが、栄養状態が悪いと褥瘡の原因になり、治癒が遅れることがわかっており、栄養サポートチームと統合して活動をおこなっています。

NSTの構成メンバー

 医師、看護師、薬剤師、理学療法士、言語聴覚士、管理栄養士、介護福祉士

NSTの役割

・褥瘡回診

 月2回の褥瘡回診を全メンバーで実施しています。入院患者全員に褥瘡の危険因子をOHスケールで評価し、適切なマットレスを選択、除圧のためのポジショニングなどを検討します。褥瘡の治療は回診で状態を観察し、DESIGN-Rで評価して治療薬を決定します。

・栄養回診

 月2回全メンバーでカンファレンスを実施します。入院患者全員の栄養状態をSGA(主観的包括的アセスメント)およびCONUT(controlling nutritional status)により評価します。低栄養状態あるいはリスクがあると判断された場合は、主治医よりNST介入の依頼が入ります。カンファレンスでは、全身状態や食事状況、検査データなどから低栄養の原因を検討し、可能な限り食事による改善を進めていきます。食事量や必要な栄養素の配分、嚥下機能に合わせた形態の選択などを提案していきます。栄養療法を実施後は再評価を行い退院後の維持のための提案を行っていきます。


 当院の回復期リハビリテーション病棟入院患者の年齢構成では80%以上が高齢者です。当院の基準で栄養障害ありと判定された方は70%を占めました。回復期リハビリテーション病棟は原因疾患として脳卒中、骨折が多く、急性期治療で消耗状態となっている患者が多いことが知られています。合併症として感染症が多いことがわかっていますが、当院のデータから低栄養患者がより発症率が高いことを見出し発表しました。リハビリテーションで最大限の効果を引き出すためには栄養療法が非常に重要です。